なぜ寿司1ヶを1貫と言うのか?

修業にに入った頃お寿司1ヶを1貫と言うのが不思議でした。
先輩方に問うと皆さん「すしに重みを持たせるためだよ。」との回答でした。
納得できないので更に問いますと蹴りかゲンコツが飛んできますのでそれ以上聞く事はありません。
寿司に関する本は多く読んだつもりですが未だ納得できる説に出会った事がありませんでした。先日読んだ本の中に面白い説が載っていました。以下はその抜粋です。
「寿司を数える単位を貫と言うのには幾つかの説が有りますがその一つに銭差し一貫というのが語源であるというのがあります。
江戸時代に穴あき銭96文に紐を通した物を銭差し100文と呼んで本来は96文なのに100文として通用したそうです。そしてこの銭差し100文を10個まとめた物を1貫として通用していました。この銭差し1貫の重さは3.6キロあります。銭差し100文でさえ360gほどあるのですがこの360gが当時のにぎり寿し一つの重さとほぼ同じくらいあった事から小さい物を大きく誇張する江戸っ子気質のしゃれで一貫寿司と呼ばれるようになり貫という単位の由来になりました。」
確かに当時の寿司を再現すると当店のすしの3~4倍ありますが1貫360gにはなりません。
せいぜい60~70gだと思います。でも当時のお寿司は3貫も食べたらお腹いっぱいになったそうです。一つの説としては面白いですね。