とり貝の季節です。
早春はとり貝の季節です。
3月になりますととり貝の入荷が始まります。
とり貝は内湾の砂泥地に生息する貝です。
兵庫県室津、大阪湾から始まり三重県伊勢、鳥羽、京都舞鶴、宮津、石川県七尾、千葉県富津、船橋、銚子と産地が代わってゆきます。
特に舞鶴、七尾の3年畜養とり貝は身も厚く美味しいのですが、1ヶ1000円以上するのが難点です。各漁場は厳しく漁期が決められていて枯渇を防いでいます。
とり貝はひ弱な貝なので環境が少しでも変わると死んでしまいます。
以前は産地で加工、冷凍保存出荷をしていたので身が硬く美味しくないとり貝となり人気の無い貝となっていました。
現在は保存技術、輸送能力の発達により殻付きとり貝が入荷するようになり美味しいとり貝を提供できるようになりました。
とり貝の名前の由来ですが鶏肉の味に似ている、割いて開いた形が鳥の足の形に似ているなど諸説ありますが私は殻付きとり貝の殻を手で広げた時,鳥が羽を広げた時とよく似ているからという説を支持しています。
赤貝など他の貝は通年入荷しますが殻付きとり貝は早春のみです。
ぜひご賞味ください。