独断と偏見ですがさよりの旬は冬です。

さよりの旬は春と言われていますが、私は冬、晩冬が正しいと思います。
北原白秋作詞、團伊玖磨作曲でさよりを歌った歌がありますがやはり春の情景です。
晩秋「えんぴつ」と呼ばれる小さなさよりから市場に並びはじめます。
少しづつ成長して寒くなると美味しくなります。
2月に入りますと近県、特に茨城県から昔でいう1尾50匁(約180g)の「かんぬき」とよばれる別格扱いのさよりが入るようになります。このさよりが美味しいと思います。
さよりは下ろすと身は白いのですが、かんぬきは透明感のあるうすい青色です。
難点は鯛や平目など足元に及ばないほど高価な事です。
4月に入るとさよりは抱卵します。すると下した身は白濁して冬の美味しさとは異なってきます。この頃産卵のため浅瀬に近づいて来るのでさよりの旬は春と言われているのだと思います。
白秋さんは色あせたさよりを見ながら詩を書いたのでしょう。
独断と偏見ですから不具合はご容赦お願いいたします