箸のお話

箸は飛鳥時代 帰国した遣隋使によって日本(倭国)に伝わりました。
帰国した遣隋使から隋の国の朝廷内での食事は手づかみではなく、竹で作られたピンセットのような物で食品を挟み食事をしていると聞いた聖徳太子は、我が国の朝廷内でも同じように食事をするよう令を出しました。(聖徳太子は手づかみで食事をしていたんです。)
竹の端と端で挟んで使用するのでハシ、官位の有る者が使用したので箸の字が用いられました。
箸はその後日本独自の変遷を経て、平安時代には竹で出来た一対の箸となります。
料理は箸で食べやすいよう形が整えられてゆきました。箸を横一文字に置くようになったのは神様と共にいただくという「神人共食」の考えからです。
鎌倉時代 武家社会の確立と共に食事作法も確立し、一人一人の箱膳となり
一つの箱膳に一対の箸が添えられるようになり、箸は一膳、二膳と数えるようになりました。
江戸時代になりますと材料に木材が使われるようになり、漆塗りの箸が使用されるようになり現在に至っています。
店主敬白(軽薄?)