すし詰め状態の語源ですが
お酒類のご提供禁止が出て飲食店は苦境に立たされています。
3蜜を避けるよう国や都から何度も要請があります。
救われているのは「すし詰め状態を避けてください。」と言われない事です。
すし詰め状態というと押し合い圧し合い雑多に混み合っている美しくない状態を表しています。とても残念です。私はこの言葉の使い方を間違っていると思います。
独断と偏見ですがすし詰め状態の語源は関西すしからではないかと思っています。
私が修業に入店した店は関西すし(箱すし)も商っていました。
(私修業時代大丸東京店食品売り場で関西すしの実演販売をしていたことがあります。)
当時腕の良い関西すしの職人さんが居て、すしを押し箱から出し寿司切り包丁で切り、組み合わせて経木に乗せ、そのまま折箱に収めるのですが1ミリの誤差なくぴったりと折箱に収まるのです。その手際の良さと出来上がりの美しさは見事でした。
すし詰めとは美味しく美しい状態を表しています。
いつの間にか雑多で美しくない混雑状態を表す言葉になったのはとても残念な事です。
今回の騒動で3密が常用語となりすし詰め状態という言葉が死語になる事を切に願っています。