独断と偏見ですがお寿司が世界的に知られるようになったのはアメリカからです。

私はお寿司が世界的に広まったのはアメリカ西海岸(サンフランシスコ、ロスアンゼルス等）からだと思っています。
日本がバブル経済の頃多くの寿司職人が高給の契約でアメリカ(主に西海岸）に渡りました。ところがバブル崩壊と共に解雇され日本に帰ってきた職人もいますが、中には現地に留まりレストランで働く職人さんもいました。オーナーから「売れる寿司を造ってくれ。」との要求に応えて造ったのがカルフォルニアロールです。
アメリカ人は生ものを食べる習慣はありません。黒い食品は忌み嫌う習性があります。お寿司は売れません。考えて逆転の発想で海苔にご飯を広げ裏返してアメリカ人の好む具材を入れて裏巻にしたのです。カルフォルニアロールの誕生です。
これが突破口となり色々な裏巻ロールが考え出され、アメリカ全土に瞬く間に広がりました。すしという言葉もアメリカ全土に広がり、更に世界に広がってゆきました。日本にもきましたが、日本には既存の寿司があるせいかあまり歓迎されませんでした。私は古い職人ですのでアメリカで販売されているお寿司はとてもお寿司はとは思えませんが、世界でお寿司が食される事はとても嬉しい事です。
出来る事なら美味しいにぎり寿司を食べてほしいのが私の願いです。