ネオ・コロさん
先日ネオ・コロさんのコンサートに行きました。
ネオ・コロさんはドイツのテノール歌手です。
今年80歳になられました。
ステージ中央へ出てみえる時の足の運びは
「やはりお年かな?」と思いましたが
演奏が始まるとそんな懸念を吹き飛ばす歌声です。声量、音程、音域どれも80歳とは思えない歌声です。高音域でビブラートもかかりません
プログラムの終わり頃、司会の山形由美さんが「誠に失礼な質問ですが80歳でこれほどのお声を維持するのには日頃どのような事を心がけていらっしゃるのですか?」の問いに「私は特別何もしていません。神様が歌っていいよ。とおっしゃてくださるので歌っています。いつか神様がもういいよ。とおっしゃる迄歌います。」
プログラム最後の歌を歌い終わると観客全員がスタンディングオベーションで大きな拍手と「ブラボー」の大歓声でした。
歌を歌うという事は誰の力も借りられません。自分だけの力で歌わなければなりません。お寿司を握るという事も同じ事かもしれません。お魚を選び、下ごしらえをしてお客様に召し上がっていただく。
もし握るだけになってしまったら仏様からお呼びがかかるかな?
店主敬白(軽薄?)