江戸っ子だってねー 寿司食いねー

morino ishimatsu

©ピーマンーハウス・ST飛行船/アニメ浪曲紀行製作委員会

「そうかい!江戸っ子だってねー 寿司食いねー。」は講談等でお馴染み森の石松さんの名セリフです。
清水の次郎長親分の名代として金毘羅宮へ参詣の途中、大阪から乗った船の上での出来事です。
この事は史実として記録に残っています。石松さんが乗船前にお寿司を求めたのも記録にあります。
同乗した人との名セリフの出るやりとりは創作のようです。
ここで出てくるお寿司は握り寿司ではありません。大阪寿司(箱寿司)です。
この頃 江戸時代末期は華屋与兵衛さんが握り寿司を考案し、両国にお店を出した頃です。お店はとても繁盛し、この後江戸市中にお寿司屋さんが増え始めます。
まだ大阪には握り寿司は伝わっていない頃なので,石松さんが求めたのは大阪寿司となります。握り寿司が全国津々浦々まで浸透するには戦後まで待たなければなりません。
店主敬白(軽薄?)